住友活機園
正門 お屋敷までの小道
洋館全景
去る11月20日に大津にある住友活機園の見学に行ってきました。
住友二代目総理事 伊庭貞剛が隠居するために建てたお屋敷です。
一般には年二回の公開しか行われていないため、希望者が多い場合は抽選になります。
偶然、募集を知り申し込んでいました。
広大な敷地は当初一万平方メートルもあったそうで緑豊かな庭が広がり、正門から屋敷へと続く小道は都会の喧噪を忘れさせてくれるようです。
建物は和洋折衷で洋館と和館が玄関を境につながれており、洋館も和を意識した作りになっていました。
内部はアールヌーボの様式を至る所に取り入れシンプルでいて凝った作りになっていました。
建築されて100年になるこの建物、作りがしっかりしていて窓などの開閉も問題なく現在も研修施設などとして使われ建物として現役です。
また和館の方は明治時代に建てられた建物なのにバリアフリーです。
敷居が全て畳と同面です。使いやすさを追求した結果がこうなったのでしょう。
和室は質素な作りにはなっていますが、使われている材は最高の物ばかりで仕事も見えないところまで手が抜かれていません。
座敷に座り庭を眺めていると、なぜかホッとするそんな空間でした。
また当時には大変珍しく和室に暖炉が設けられてありました。
戦時中に鉄製品は全て供出されたそうですが、この暖炉はふすまの裏側だったため気がつかれず今現在残っているそうです。
和館 茶室
にじり口
お屋敷の中には立派な茶室がありました。
普通の茶室と違ってにじり口が大きいのが特徴だそうです。
緑に囲まれた屋敷を2時間あまり案内していただきましたが大変すばらしい建物と庭でした。
ただ一点残念なことは屋敷の東側に新幹線が通っていて(1万あったうち7千平方メートルは新幹線の線路になったそうです)音がすごいんです。すばらしい建物を見て夢心地なのがいっぺんに現実に引き戻される感じです。
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